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【子育てに活かす】アドラー心理学の『課題の分離』とは?

投稿日:2019-09-19 更新日:

「時間ないんだから!!」
「やりたいことをやる前にやるべきことをやりなさい!」
「なんでさっさとできないの!」

それが私の口ぐせでした。フルタイムで仕事をして、子ども2人をほぼワンオペで育児していた当時は本当に余裕がありませんでした。いつもいつも時間がなくて、自分の一日の動きを5分刻みで書き出せたほど。少ない時間に効率よく作業をこなしたい!でも2人の子供を抱え思い通りに行くはずもなく、いつもイライラしていました。

でも、そんな自分が大嫌いで。本当は子供たちもかわいいし、こんな態度を取りたいわけじゃない。そんな私の心を救ってくれたのがアドラー心理学だったんです。そしてその中でも『課題の分離』という考え方が子育てにすごく役立ちました。『課題の分離』について私の実践例を交えご紹介します。

 

アドラー心理学を子育てに活かす!
課題の分離とは。

 

「課題」とは目の前にある問題や取り組もうとする事柄のこと。アドラー心理学では、自分でコントロールできる「自分の課題」と自分にはコントロールのできない「他者の課題」(この場合は子供の課題)をしっかり分離することが重要だとされています。コントロールできない「他者の課題」には踏み込まないこと、そして「自分の課題」を理解すること。課題の最終的な末路を経験し、責任を負うのは誰かという観点から課題は分離できます。そして、自分ができること、自分の課題に取り組めばよいのです。

 

アドラー心理学を子育てに活かす!
「宿題問題」で課題を分離してみる

 

子どもの宿題

当時、小2だった長女が宿題をしないことに相当悩んでいました。しかし、『課題の分離』を意識して娘と母事実と感情を分けてみると、全く違うことが見えてきたのです。

・結局長女はちゃんと宿題をしている!
・宿題を始める時間がすごく遅い
・嫌々やるので時間がかかる
・次女はテレビを見るので、長女も見たくなる
・母は21時に寝かせたい
・寝る時間が遅くなると母がイライラする
・長女は次女のせいで宿題ができないと怒りだす
・次女は長女と遊びたい
・次女は母に構って欲しい
・母はもっと早く始めればいいだけの話だと怒りだす
・母は長女が集中すればすぐにできると信じている

などなど・・・

母の感情、めんどくさっ!!(笑)

ここで分かってくるのは、母である私自信の課題は多くないということです。

私が望んでいたのは、宿題を早くに終わらせて21時までに寝かしつけたいというものでした。自分が小学生の頃20時に寝る環境で育ったので子供は早く寝るべきであり、早く寝た方が子供の成長にも良いというガチガチの思い込みがあって、子どもは当然そうすべきだと信じて疑わなかったし、それをさせられない自分はダメ親だと本気で思っていました。(ガチガチの思い込み・・・アドラー心理学でいう『認知論』ですね。)

でも『課題の分離』という考え方を知って、それを当てはめてみたら、宿題をしないのは長女の課題であって、母の課題は唯一「子供を早く寝かせたいと思うこと」それだけ。宿題をやらなくても、たぶん腹は立たないだろうなということも分かり少しスッキリしました。

 

アドラー心理学を子育てに活かす!
『課題の分離』 その後の対応

 

結局、「娘が宿題をしない」と表面上悩んでいたのですが、それが問題ではなかったのです。早く寝かしつけたかっただけ。そしてその理由は、健やかに成長して欲しいとか、次の日学校で体調良く楽しく過ごして欲しいという母なりの愛情でした。ここまで分析できると、子どもにかける言葉は「早く宿題しなさい!」にはならないですよね。

それが分かって私が実践したことは次の3つです。

✔早く寝た方が良いと思う母なりの理由を説明する
✔遅くなっても宿題をやりたいという気持ちを尊重する
✔時間になったら、母が寝る

そんなことから始めてみました。「子供が〇〇だから」という理由をつけるのではなく、私自身がどうしたいのか。アドラー心理学の『主体論』です。自分の想いに寄り添うことも大切だと学びました。

 

アドラー心理学を子育てに活かす!
2年経って変わったこと

 

「宿題問題」から約2年が経ち、一番変わったのは私の気持ちの面です。宿題や家庭学習をやらないことでは、ほとんどイライラしなくなりました。(たまにはしますが^^;)

習い事なども増えてきて相変わらず宿題を始める時間は遅かったりするのですが、私から宿題の話を持ち出すことはほぼありません。なぜなら、彼女が自主的にすると100%信じられるようになったから。そして、もしやらずに先生に注意されたりしても、それは長女の課題なので、やらなくてもOKだと心から思えるようになりました。

寝る時間に関しては、親がコントロールすることを手放しました(笑)。ノージャッジ(物事、出来事に良い悪いの評価をしない)で観察を続けてみたら、疲れた日は自分から早く寝ていると分かったので、彼女自身に任せることにしました。逆に、母が寝たい時は無理につきあったりすることもやめました。

それで今、長女が宿題や家庭学習をしているのかというとすごく楽しそうにやっています!最近は朝起きてやるのがお気に入りようで、登校時間が近づいてきてごはんを食べない日もあったりしたのですが、それも『課題の分離』の考え方でクリアしています。

彼女がやりたい時にやりたいようにやらせてあげられるサポートするのが私の課題!母がイライラせずに心整っているのが、子どもがのびのびとできる一番のポイントだという結論に至りました。(絶賛修行中です。笑)

 

アドラー心理学を子育てに活かす!
『課題の分離』実践 まとめ

 

親子の『課題の分離』は、想いが深いからこそ結構難しいと感じる場面も多いです。私も「できている!」と自信を持っては言えません。でも、『課題の分離』という考え方を知っておくことは、感情的になってしまった時、自分を客観視してクールダウンさせる有効な手段であることは間違いないと思います。

今すぐに始められることは『課題の分離』を意識して、誰の課題なのか考えてみること。『課題の分離』がすぐにできなくてもいいんです。そこに気がつくこと自体が第一歩です!怒っている出来事や感情を書き出してみることもすごくお勧めです。ただ、感情に飲み込まれている時に自分ひとりで現状把握するのは本当に難しい!それでも落ち着かないなぁと思ったら、誰かに話を聞いてもらうのがやっぱり一番かもしれません。「宿題しなくてイライラするー!」なんて、専門家に話すようなことじゃないと思っているかもしれませんが、そこに大切な価値観が眠っていたりするので、コーチングセッションを受けてみるのもいいかもしれませんよ^^

Office ConTeのパーソナルセッションでは、そんな話ももちろん大歓迎!興味のある方は是非ご連絡くださいね。

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